Relentless Beats ★★★

Relentless Beats 1

Misstress Barbara / Relentless Beats

::★★★::2001::Moonshine::techno::
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イタリア生まれモントリオール育ちの若手女性DJ、ミストレス・バーバラのミックス・アルバム第一弾。アルバムの幕開けが「私のプラダのハイヒール」が床を叩くカツカツという音、ある意味イヤ味な、そしてある意味女王様プレイな演出で始まるこのアルバムですが、プラダのハイヒールだからといってこのアルバムがメインストリーム的イケイケ・アルバムでもないのがミソ。イケイケどころか最初から最後までミニマルでハードなテクノ。「容赦ないビート」というアルバムタイトルどおりのアルバム。全体的に、フロア向けの、ハードハウスに近いテクノ三昧で、非常にカッコいい。Steve Stoll、Deetron、Damon Wild、Hitoshi Onishi、そして本人の曲など、全23曲がノンストップで怒涛のように攻めてきます。特に「For All There's Left」や「Dammelo」といった本人の曲が良いと思った。ミックスも自然。ただ、全体に一本調子なんですよね‥。だから、このアルバム、何曲目から聴いてもカッコ良く「最高!」なんですが、最初から最後まで通すと真中ぐらいで飽きてしまう。もうちょっと違うタイプの曲もまぜたりして、大きな波やうねりが欲しかったところです。ちなみにこのアルバムの第二弾も出てまして、第一弾よりさらにハードで良いそうです(AMG談)。 (8/7/03)