McFadden & Whitehead ★★★★

Mcfadden & Whitehead

McFadden & Whitehead / McFadden & Whitehead

::★★★★::1979::Philadelphia International::soul::r&b::disco::funk::
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フィリーのソングライターとして数々の名曲を他人に提供しているイカス二人組、マクファデン&ホワイトヘッドの、彼ら自身の名義のアルバムとしては最初のアルバム。イカすジャケットだけですでにポイント高いのですが、内容も良し。とにかくもう、冒頭のヒット曲「Ain't No Stoppin' Us Now」につきます! フィリー末期ということで、若干ディスコ・ファンクっぽい雰囲気がありますが、それでいてフィリー・ダンサーの流麗さを失ってない名曲で、曲のよさ、演奏のカッコよさなどはもとより、マクファデン&ホワイトヘッドのヴォーカルが非常にすばらしい。熱いシャウトの応酬!暑苦しさが暑苦しさを呼ぶ男声デュエットってもともと好きなんですが、スムースなグルーヴに二人のヴォーカルがよくはえる。引くところは引き、押すところは押す。いいですねえ。コテコテ&ベタベタで、かつスマートというのは、ジャケット通り。ハッピーな雰囲気だしね。とにかくこの1曲でこのアルバムの評価は大部分決まったようなもの。ほんま、大好きです。他も悪くなく、アップでは、ファンクのtr3「Mr. Magic」、tr4「Just Wanna Love You Baby」も勢いで聴かせるし、フィリー調でNYサウンドへのつながりを感じるtr5「Got To Change」、tr8「Do You Want To Dance」も良いです。また、tr7「I Got The Love」は、サム&デイヴかと思わせるようなサザン風味のジャンプ・ナンバーで、彼らのルーツを垣間見る感じ。フィリー・バラードのtr2、6もナイス。名実ともにフィリー・ソウルの最後を飾る一枚。 (5/19/03)