Love Hunter ★★★

Love Hunter

Whitesnake / Love Hunter

::★★★::1979::United Artists::pop::rock::
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デイヴィッド・カヴァーデイル率いるホワイトスネイクの実質二作目。ちぐはぐだった前作からうってかわって本作はサウンドもタイトになって、曲もブルーズ・ロック/パブ・ロック路線に徹底していて全体的にとてもまとまりが良い。ドラムにディープ・パープルからの朋友イアン・ペイスが参加したことも非常に大きい。地味ですがヘヴィーでタイトな職人のドラムでバンドのサウンドをひきしめてます。でもまあ、ほんとに良くも悪くもコンサバなグループでして、新しい要素が全然ない音楽なんだよねー。カヴァーデイルのスター性でなんとか聴かせているという感じ。でも悪くないです。すごくポップで明るくある意味アメリカン・ロックな「Long Way From Home」で幕を開け、「Walking In The Shadow Of The Blues」に続くんですが、この曲がアルバムのハイライトですね。ホワイトスネイク流のメランコリックなブルーズ・ハードロックで、曲のタイトルから演奏から曲調から実にホワイトスネイクとしか言いようのない世界。AORハードロックでアメリカ進出したのちのホワイトスネイクにはない地味〜な良さがあります。続く「Help Me Thro' The Day」はリオン・ラッセルの曲で、これもメランコリックなブルーズ・ハードロックで良き哉。しかし地味な選曲なのがホワイトスネイクらしい。いまさらディープパープル路線の「Mean Business」にはちょっと苦笑。つうか、ジョン・ロードのクラシカル・オルガンってほんとうにあってねーなー、このグループに。 (4/30/03)