Live At The Apollo ★★★

Live at the Apollo

James Brown / Live At The Apollo

::★★★::1968::Polydor::soul::r&b::funk::
iTS US / iTS JP(→iTSについて

JBの「Live At The Apollo」というアルバムは1963年のと1968年のものと、二つあってややこしいのですが、これは後者のもの。R&B臭の強いソウルから怒涛のフリー・ファンクへと転換する、ちょうどその谷間にあたる時期の作品で、全体的にはまだ「ファンク」というよりは「ファンキー・ソウル」と言ったほうが良い曲が中心です。それでもただの「ファンキー・ソウル」ではすまないというか、冒頭の、マーヴァ・ホイットニーとのデュエット「Think」の爆裂ぐあいなんか、フツーのソウル・シンガーにはできませんです。他、「Let Yourself Go」「There Was A Time」「I Feel All Right」の3曲計14分は実質1曲で、のちのJBを思わせるワンコード責めが延々続きます。一方で、バラード「I Want To Be Around」では、「R&Bシンガー、JB」の真価が発揮されていて、てゆうか、いやー、ちゃんとメロディを歌っていた時代もあったんだなぁという(おいおい)。JBのライブ盤の常として、ちょっと長すぎるというのと、音がちょっと軽いのが不満ですが、好盤。でもあまり聴かないのでお気に入り度は三つ★。 (4/20/03)

[追記]iTS USのはデラックス・エディションです。