Hot Pants ★★★★

Hot Pants

James Brown / Hot Pants

::★★★★::1971::Polydor::soul::r&b::funk::
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「ファンキーソウル」というより単に「ファンク」と呼びたい70年代のJBの代表作‥ではないけど、好作品。曲目はわずか4曲。しかも全曲ファンク、バラードなし。演奏にもますます鋭さと重さが増しています。ドラムはジャボ・スタークスですが、個人的にはジャボのギミックなしのシンプルなドラムは、クライド・スタブルフィールドより好きなくらい。まさに人力サンプリングループ! いきなり9分超すtr1「Blues & Pants」でウォーミング・アップ、続いてリメイクのtr2「Can't Stand Up」で、シンプルだけど「どファンキー」なグルーヴをきかせ、続いて、ゆる〜いtr3、4「Escape-Ism」に。展開もコード進行もそして歌さえ無い、ぬるい温泉のようなグルーヴ。気持ちええわあ。CDでは総演奏時間19分を超すコンプリートバージョンも収録(tr6)。ますますぬる〜い温泉状態。ほんでもってタイトル曲tr5「Hot Pants」。実はこの曲めちゃ好きなのよね。この、脳ミソの機能を停止させるような単調なベースライン(パブリック・エナミーの名曲「ファイト・ザ・パワー」の元ネタ?)、ブルージーなギター、進行しないコード、黒いJBのヴォーカル、この「C'mon, uh!」という一言だけでしびれるよなあ。「She can do the funky drummer, all night long」の「all night long」の部分のそこ知れぬ黒さ、ブルージーさよ。曲の長さも長いし、ああ、こりゃええ湯や。という、人間をダメにするアルバム。 (2/21/03)