Licensed To Ill ★★★★

Licensed to Ill

Beastie Boys / Licensed To Ill

::★★★★::1986::Def Jam::pop::rock::hip hop::
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実家から発掘。このアルバムを最初聴いたとき、ぼくはハードロック好きなガキであったので、ハードロック・ラップのヒット曲「Fight For Your Right (To Party)」(のちにパブリック・エネミーが「Party For Your Righ (To Fight)」という曲を出したのが思い出されます)や、ツェッペリンをサンプリング(して訴えられた)「Rhymin & Stealin」「She's Crafty」といった、ハードなギターにラップをのせた曲には理解があったのですが、その他のもっとヒップホップ指向の曲はよくわからなかった記憶があります。それらの曲は、何の工夫もないようなリズムマシーンのチープなビートのみで構成される曲だったから。今聴くとその安っぽさ満点のバックトラックの中に隠れる微妙なカッコよさがたまりません。で、逆に、まあ当時からそうでしたが、「Party For Your Right」は冗談みたいな曲ですね。こんなゴミみたいな曲をヒットさせることができるのがビースティーの魔力なんでしょう。でもこういうハードロック路線以外の、「Paul Revere」や「Brass Monkey」のような曲がまた良い。良い意味で安っぽい味の歴史的名盤。 (4/11/03)