Freezone 2: Variations On A Chill ★★★★★

Freezone 2.2

V.A. / Freezone 2: Variations On A Chill

::★★★★★::1995::SSR::club::techno::ambient::abstract hiphop::
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アンビエント・テクノ、ジャングル/ドラムンベース、ダブ、トリップホップアブストラクト・ヒップホップなどのコンピ。タイトル通り、チルアウト系。もっとも「チルアウト系」といってもスタイル的には何でもありうるから説明にもなんにもならないんだけど。このアルバムは、ダブ〜アブストラクト・ヒップホップの流れが中心をしめている。ニューエイジ入ったアンビエント・テクノが苦手なぼくとしては歓迎。で、CD2枚組なんですが、Disk 2が超好き! 特に、頭の4曲と最後の3曲。ひんやりとした冷たい肌触りが聴く者を別世界の深淵にいざないます。Disk 2の1曲目 The Solid Doctor「Lights On The Vibe」はダブ系。2曲目 Sin「Where Shall I Turn」もダブっぽい、ゆったりしたアブストラクト・ヒップホップ・ナンバー。で、3曲目で急展開して、Josh Wink「An Open Mind」のテクノの小品へつながるのですが、これがとてもいい。ビートのないシンプルな曲なんですが、アシッドなのにメロディアスなシンセが気持ちいい。そして、リリカルなテクノ、4曲目Move D「Amazing Discoveries」は、このアルバムでもっとも好きな曲のひとつ。静かに流れるポリリズミックなリズムにヴァイブっぽいキーボードの響きがとても美しく、就寝に最適。一切展開しないし、夢のような8分間! うたたねしながら聴くと天国にいけます。テクノだけれど、音響的にはダブっぽいところもポイント。

このDisk 2はその他の曲も良いです。一方、Disk 1は少々インパクトに欠けるかも。とはいえ、DJ Camの代表曲「Dieu Reconnaitra Les Siens」、名曲D*Note「Solomon's Dub」といった有名曲、マカロニ・ウェスタンな雰囲気のApe「Snake's Pass」、フレンチ・ジャジー・ヒップホップなThe Mighty Bop Feat. E.J.M「Freestyle Linguistique」、陶酔的なミニマルテクノ、Ani「Morning Factory」など、見逃せない曲も収録されてます。

とにかく睡眠に最適、素晴しいコンピレーションであります。 (1/31/03)