Fire ★★★★

Fire

Ohio Players / Fire

::★★★★::1975::Mercury::r&b::funk::
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70年代に数多く存在したファンク・バンドの代表選手のひとつ、オハイオ・プレイヤーズの代表作。オハイオ・プレイヤーズの良さというのは、どこか田舎くさい、ネットリしたグルーヴだと思うのですが、その持ち味が最大限に発揮されたのが本作。オハイオ・プレイヤーズは意外にジャズ・ファンク的側面も見せたりするんですが、本作ではひたすらコテコテのファンク&バラード責めです。彼らのサウンドの要といえばもちろんシュガーフットのねちっこいボーカルとギターなわけですが、ぼくにとってはそれ以上に、ジェイムズ・ダイアモンド・ウィリアムズのドタバタしたデッドなドラム、ドラムフィルを入れるとリズムが走ったりするあのドラムがプレイヤーズの象徴なんですよねー。その良さは代表曲「Fire」や「Runnin' From The Devil」といったファンク・チューンでも堪能できますが、このアルバムでは、バラードの「I Want To Be Free」が一番ダイアモンドのドラムが堪能できる曲だったりします。

このアルバムは個人的趣味としては押しが強すぎて、もうちょっとコテコテ度が控え目な「Skin Tight」や「Honey」といった前後のアルバムの方が好きだったりしますが、もちろん悪い作品ではありません。 (1/6/03)