Stepping Into Tomorrow ★★

Donald Byrd / Stepping Into Tomorrow

::★★::1974::Blue Note::pop::jazz::funk::

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「Places And Spaces」(1975)などとともに、ドナルド・バードの魂売り渡し路線を代表する一枚。チャック・レイニー(b)、デイヴィッドTウォーカー(g)、ゲイリー・バーツ(a.sax)などをバックにジャズ・ファンク的フュージョンを聴かせます。でも、個人的には「Places And Spaces」ほど好きでないです。まだインスト志向で、曲の構成がシンプルでソロ演奏をフィーチャーする機会が多く、まだ魂を売り渡しきってない感じなんだよねぃ。だから、タイトルトラックtr1「Stepping Into Tomorrow」、tr2「Design A Nation」、tr3「We're together」と、いずれも暖かく緩いグルーヴのナンバーで悪くはないんだけど、いずれも似た雰囲気でなんかダレます。「Changes」「Dominoes」「Places And Spaces」と、ファンキーなボーカルトラックが良かった「Places And Spaces」に比べるとちょっと弱いかも。ベストはボーカルつきのムーディーなジャズファンクtr4「Think Twice」かな。いろんなところでサンプリングされた曲でもあります。tr5「Makin' It」、tr7「You Are The World」あたりはバードの曲でもとりわけ力強いファンクビートの曲でなかなか。このあたりの曲をアルバム後半でなく前半に固めていればもうちょっと全体の印象も締まったと思うんだけど。あと、ウザいのはジェイムズ・カーターの口笛ソロをフィーチャーしたtr6「Rock & Roll Again」とか。いらねー、口笛ソロ。 (10/30/03)