Electro Convulsive Therapy ★★★★

Rollins Band / Electro Convulsive Therapy

::★★★★::1993::Imago::pop::rock::
iTS US / iTS JP(→iTSについて

これは日本のみの発売? アメリカでは見かけないんだけど。てゆうか、ロリンズ・バンドってインディ・レーベルからたくさんライブ盤出していて、わけわかんないんだよね。で、このライブ盤ですが、5トラック、60分弱のミニ・アルバム。「エンド・オブ・サイレンス・ツアー」の録音、つまり、いわゆる「メルヴィン・ギブズ時代」の直前の、オリジナル・ラインナップのライブ録音です。ぼくは、ロリンズ・バンドのオリジナル・ラインナップというのは、ボーカリストであるヘンリー・ロリンズの非凡な個性と比べていまいち個性と力量が欠けると思うんですよね。だから、メルヴィン・ギブズが参加したときも、今度はギブズの力量にオリジナル・メンバーのギターとドラムが対抗しきれてない気がした。とはいえ、曲やバンドの演奏ののびやかさはギブズ期以前のオリジナル期の方がシンプル、ストレートで楽しめるのも事実。このミニ・アルバムもそのオリジナル期のゴキゲン(死語)な演奏が楽しめます。音質も最高。冒頭から「You Didn't Need」、「Hard」、「What Have I Got」の三連発は強力。「Move/Obscene」の組曲(後者はビースティー・ボーイズのカバー)はファンキーで超カッコいい。ロリンズの得意の語りをはさんで25分以上あるのはちょっと長いけど。「Tearing」が入ってないのが大いに不満。全体には良し。 (1/1/03)