Eat 'Em And Smile ★★★★

Eat 'em & Smile

David Lee Roth / Eat 'Em And Smile

::★★★★::1986::Warner::pop::rock::
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このアルバム、好きだったんだよな、出た当時。で、今聴いても良いです。デイヴ・リー・ロスがヴァン・ヘイレンを脱退してだしたソロ・アルバム第一弾。ロスのソロ・アルバムの中でダントツでハチャメチャな作品。ヒットしたデビューEPの、なんというか、「ラス・ヴェガス・ロック路線」(?)を継承しつつ、ヴァン・ヘイレンゆずりのハード・ロックをうまいぐあいに混ぜています。ハード・ロッカーとしての自分をパロディにしつつ、音楽的にも高みをめざした意欲的な作品。スティーヴ・ヴァイ(g)も、ちょっとヴァン・ヘイレン・スタイルを意識的に継承しすぎているきらいはあるけど、やはり相当に変態的で、デイヴ・リー・ロスの「さあ、ギラキラ、コテコテにいきまっせ〜!」というスタイルには最適の人材です。スピーディーな「Elephant Gun」でのほとんど意味のない派手なだけのギター&ベースの技の応酬なんか、ハリウッドやラス・ヴェガスの、いわゆるアメリカの虚飾文化を風刺しているのではないか‥てな大真面目なことは考えてないだろうけど、とりあえず馬鹿馬鹿しい。笑える一枚。ラストが「ザッツ・ライフ」だしなぁ。あと一曲目の「ヤンキー・ローズ」はやっぱり良い曲だ。 (12/29/02)