Done With Mirrors ★★★

Done With Mirrors

Aerosmith / Done With Mirrors

::★★★::1985::Geffen::pop::rock::
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70年代終わりから80年代前半のエアロは本当に落ち目で、大体ジョー・ペリーがいなかったんだからお話にならないわけで。このアルバムはジョー・ペリーが復帰した第一作。エアロの本格的な「カムバック」は翌年の、ランDMCとの共演から始まるわけですが、内容的にはこのアルバムで完全にリフレッシュして復活しているのがわかります。ランDMCとの共演は、エアロスミスが持っていた「過去の人」のイメエジを払拭する役割があったわけで、音楽的にはその前年に復活していたんですよね。とにかくシンプルなアルバムで、ファンキーでハードなギターリフにスティーブンタイラーのシャウト、この二要素だけで成り立っているような内容です。シンプルさに徹底したのが良かったんでしょうね。内容のバラエティーや決定打になる曲に欠けるのが欠点かもしれません(一曲目の「Let The Music Do The Talking」は強力ですが、ジョー・ペリーのソロプロジェクトの再演なんですよね)が、ちょっとAORロック化してしまった次作の「パーマネントバケーション」や後の作品よりもシンプル&ハードで爽快にスカっと楽しめる一枚。 (12/21/02)