The Breastroke ★★★★★

THE BREASTROKE - THE BEST OF COALTAR OF THE DEEPERS

Coaltar Of The Deepers / The Breastroke

::★★★★★::1998::Music Mine::pop::rock::jp::
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マイ・ブラディ・バレンタイン(以下マイブラ)系のバンドとして有名な(のか?)日本のバンド、コールタール・オブ・ザ・ディーパーズのわりに初期のアルバム。というか、前作からけっこう間があいてるけど。ディーパーズって確かにマイブラっぽいところもあるけど(轟音ギターにセンチメンタル・メロディという組み合わせとか、ギターのパワーコードに微妙にトレモロをゆっくりかけるところとか‥だいたいこのアルバムの出だしはマイブラそのものだし)、でも、マイブラ風味と同じぐらいヘビーメタルなのが彼らの音楽のもっとも魅力的なところだと思うんですよね。マイブラ風味のバンドはたくさんあれど、それをヘビーメタルと合体させているヘンなバンドはなかなかいない(笑い。そんなディーパーズの魅力が炸裂しているのがこのアルバム。インディー時代も含めた過去の曲のベスト選曲的な曲の数々を98年に録音しなおした作品らしいのですが、とにかく痛快!です。特に、冒頭のイントロ曲に続く「My Speedy Sarah」「Blink」「Submerge」の三連発は超強力。いずれもヘビーメタル/スラッシュメタル/スケーターズ・ロック系のサウンドに小山田君系のなよっとしたボーカルが乗る曲。「My Speedy Sarah」のギターリフはオジー・オズボーンの「Bark At The Moon」に似てると思うのはぼくだけか? 「Blink」は一瞬ホーン(のような楽器の音)が入っているのが非常に効果的で良い。「Submerge」はエヴァンゲリオンからのセリフ(「ここに来るわ!」)が一箇所唐突に挿入されているのが超イイ! エヴァンゲリオン見たことないけど(笑い。いや、なんか音はハードなんだけど、どこかオタクっぽいという意味で良いのよね。他では、マイブラそのものだけど「Charming Sister, Kiss Me Dead!」もけっこう良いかな。でも後半に行くにつれて少々パワーダウンしてしまうのがおしい。でも前半、それから最後の「Amethyst」と「Cell」は最高!カーステで爆音で聴くと思わずアクセルを踏みこんでしまうアルバム。 (12/8/02)