Coucou Me Revoilou ★★★

Coucou Me Revoilou

Michel Polnareff / Coucou Me Revoilou

::★★★::1978::Atlantic::pop::rock::french::
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ミシェル・ポルナレフといえば、最近2chの色んな板で「チェリーに口づけ (Tout Tout Pour Ma Cherie)」のコピペが席巻してましたので有名ですが、ぼくにとっては、小学生のころ(70年代)に朝のテレビで悲しげなメロディーの曲を歌っていた派手なお兄さんというイメエジが固定しているわけです。で、アルバムを一枚所望して、適当に買ったのがこのアルバム。なんですが、あとで調べてみると、このアルバムの出た70年代後半の彼はアメリカでの成功を目指してコケていた時代、下降線時代だったようで、嗚呼、失敗したかもー。でも、このアルバム、決して悪い内容じゃないんですよ。冒頭、イタリアン・シンフォニック・プログレかあるいはナルシスト度が50%上昇したクィーンかとおぼしき「Lettre a France」で幕を開け、かなり萎えるのですが、まあ、これも味。問題は、こういう少女漫画ちっくな悲愴なメロディの曲と、やたら明るい調子の曲が混在していることで、うーん、いったいどっちに焦点を置いて聴いたらよいのかと悩むところです。また、アメリカを意識したということで、なんとなくエルトン・ジョンくさいところもあって、びみょーな味わいです。先に書いたように曲それぞれはけっこう高品質なのですが。びみょー。ファンキーでフィリー・ディスコちっくなタイトル曲はけっこう好きです。少女漫画路線の悲しい「ゆ〜なさ〜んぷるめ〜ろでぃ〜♪」("Une Simple Melodie"、邦題「愛のシンフォニー」←なんちゅう邦題だとお思いかもしれませんが、まさにこの邦題がぴったりの曲)も良いです。問題は、いったい自分の中でこのまったく違う二つの世界の折合いをどうつけるかですね。 (12/4/02)