High Fidelity ★★★★

High Fidelity

Original Soundtrack / High Fidelity

::★★★★::2000::Hollywood::pop::rock::soul::
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■ 音楽オタを描いた映画のサントラ

ジョン・キューザック主演の音楽オタクの失恋と恋愛を描いたコメディー映画のサントラ。音楽オタクのラブコメということで、このサントラ、かなり良いです。サーティーンス・フロア・エレベーターズで幕を明けてキンクスでたたみかけるオープニングもいいし、その後ジョン・ウェズリー・ハーディング、ベルベット・アンダーグラウンド(「Oh! Sweet Nuthin'」)と、メロウに展開するのも良い感じ。中盤のハイライトは、映画でも効果的に使われていたシーラ・ニコルズ(この人知らないです)のバラード、「Fallen For You」と、これまた映画で効果的に使われていたベータ・バンドの「Dry The Rain」(名曲!)でぐぐっと。ラストも映画のエンディングで使われていたスティービー・ワンダー「I Believe」だし、映画との整合性もばっちりな、ある意味希有なサントラです。映画でも非常に印象的に使われていたベータ・バンド「Dry The Rain」も最高。問題(?)は、映画でジャック・ブラックが歌っていた「Let's Get It On」がオリジナルのマービン・ゲイのバージョンでなく、本当にジャック・ブラックのバージョンが歌っているところ。ブラックは只のコメディ俳優ではなく、自分でも音楽活動をやっているそうで、実際、非常に良い歌なんですけど‥素人にしては。「素人にしては」なので、やっぱりアラがめだちます。ここでオリジナルを入れてくれたらもうちとオキニイリ度が上がったんだけどなー。 (1/20/03)