Don't Turn Around: A Golden Classics Edition ★★★★

Don't Turn Around: Golden Classics Edition

Black Ivory / Don't Turn Around: A Golden Classics Edition

::★★★★::1994::Collectables::soul::r&b::
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マイナー目の70年代ソウルをいい加減な形でリリースすることで有名なコレクタブルズによるブラック・アイヴォリーの初期録音集。ブラック・アイヴォリーというのはNYの3人組黒人コーラス・グループでして、あのパトリック・アダムズがプロデュースし(「あの」って言っても70s黒人音楽ファン以外は全然「あの」でもなんでもない)、あのリロイ・バージェス(「あの」って言っても‥以下略)がリード・ヴォーカルだったグループなんですね。でも、最盛期のパトリック・アダムズおよびリロイ・バージェスといえばバリバリのハードコアなディスコ・ファンクであるわけですが、このブラック・アイヴォリー初期は、もろにコーラス・グループであります。しかもスウィート系の。なんといってもバージェスが全編ファルセットで歌っているんですから。70年代初期だし、NYということで、どこか硬質な音ではあるんですが、基本はストリングスがバリバリで、歌は愛の歌ばかり、そしてファルセットというモロなスウィートソウルです。一方で、「Loveland」や「Surrender」のようなアップテンポナンバーはわりにロッキッシュというか、どことなくスライ&ザ・ファミリー・ストーンをおもわせるところもあって、スウィート系の曲とのツジツマが全然あってないことに頭痛がします。まあ、非常に若いグループでしたからね。やっぱりスウィート系の曲が良いですね。冒頭の2曲、「It's Time To Say Good-bye」、「Time Is Love」、それから「No If's And's Or But's」あたり。そして忘れてはならない必殺「You & I」! おまえはレンタル・レコード屋か! わりに最近フツーのラジオ曲からこの曲が流れてきてズッコけましたですよ。はい。 (10/25/02)