Big Fun ★★★

Big Fun Remixes

Inner City / Big Fun

::★★★::1989::Virgin::club::house::techno::
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言わずとしれたイナー・シティ(どうもイナー・ライフとまぎらわしくていかん)の代表作‥というかこれ以外のアルバムは知られてないですよね。デトロイト・テクノのオリジネーターであるケヴィン・サンダーソンと、女性ボーカリストのパリス・グレイのデュオ。テクノといってもこのアルバムはかなりハウスっぽいです。というかほとんどハウス。初期テクノ、特に黒人テクノはハウスとかなりクロスオーバーしていたんですよね。でも、当時はハウスにしか聴こえなかったヒット曲の「Big Fun」とか、今聴くと、いやもちろんハウスっぽいのですが、硬質で反復性の強いシンセが、「おお、テクノやねぇ」と感じさせます。今だからこそよく見えるテクノ性(なんだそれ)。全体的に、音がどこか冷たくて硬質で、そのせいか、1989年というかなり古い作品なのに、音的に古くさいということはありません。いやまあ、どの曲も構成が古典的なのは本当に古典なのだからしょうがありませんが。好み的に個人的にはあまり思い入れなどをもって聴きかえすことはあまりないんですけどね。ヒットした「Big Fun」と「Good Life」、それに美しいピアノ・ハウスの「Whatcha Gonna Do With My Lovin'」がやはり良いです。 (10/19/02)