Asylum Choir II ★★

Asylum Choir II

Leon Russell & Marc Benno / Asylum Choir II

::★★::1971::::pop::rock::
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リオン・ラッセルがソロ・デビュー前にマーク・ベノと組んでいたデュオの2作目。なんだけど‥。いまいちさえない内容。なんで1枚目でなく2枚目のほうをCD化するのだろうか。いや、わかるんですけどね。だって、1枚目の「Looking Inside (Asylum Choir)」はミニ・アルバムなみに短かいからね、収録時間が。ということで、この2作目がCD化され、そのオマケとして1作目の曲のいくつかが収められたわけですが。それは違うんでないかい。たしかに1枚目のほうは、ラッセルの作品としては異色の、サイケデリック色&ポップ色が強いアルバムで、「らしくない」アルバムだけど、個性的でおもしろい作品だったんだよね。それに対して、この2作目は、かなりラッセル寄りに音楽性が移行してる。つまり、南部の泥臭いノリを追及したいわゆる「スワンプ・ロック」の音なんですよね。でも、この音ならラッセルのソロ作のほうがずっと良いわけで。甘くかわいらしい声のマーク・ベノとやる必然性は全然ないんですよ。それなりに良い曲もあるものの、全体としては焦点が定まっておらず、どうにも煮えきらないアルバム。そして、トータルアルバムとして聴くべき1枚目のほうがつまみ食い程度に、しかもペナペナな音でボーナストラックとしてテキトーに収録されているのが許せんでっす! (9/27/02)