はっぴいえんど ★★★★

はっぴいえんど

はっぴいえんど / はっぴいえんど

::★★★★::1970::Toshiba EMI::pop::rock::jp::
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大滝詠一細野晴臣松本隆鈴木茂という、後の視点でみれば「スーパーグループ」であったはっぴいえんどのデビュー作を聴いてみました。全曲日本語で、英語をほとんど一切まじえないという点に意欲を感じる、日本のロックの原点‥といえるのかなぁ。だって、後世の日本のロックって、英詞をまぜるし、むしろはっぴいえんどの方がずっと進歩的だと、聴いて思いました。また、楽器演奏が非常に良いのにもおどろき。デッドで乾いた音に徹した音像も非常にいい。CDの萩原健太氏のコメントに「4トラックのマルチ・テープレコーダーによる録音だけに、音質的な不満は残るものの」とあるけど、どうでしょう、むしろ音は良い気がするけど‥たとえば、シュガーベイブのアルバム(1975年)の湿気たようなしょぼい音とくらべると、このアルバムの音のドライさとくっきりした音像はむしろ素晴らしいと思ってしまいます。で、「純和風」をめざした歌詞とは逆に、楽曲の方は非常に洋楽っぽい。むしろ、あまりに洋楽っぽすぎるのが不満なほど。内容的には、バッファロースプリングフィールドの「Again」に非常に似ている気がしました。大滝詠一のボーカルはこの時代はどことなく泥臭くて、そこもイイ! (5/5/02)