Love So True ★★★

Love So True

Bomb The Bass / Love So True

::★★★::1991::Rhythm King::club::electronica::
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ボム・ザ・ベース(ティム・シムノン)といえば、デビュー作で超ハチャメチャかつポップなDJ音楽を爆発させていて、同時に「アルバムを製作するDJ」のパイオニアの一人だったんだけど、セカンドアルバム以降シリアスな方向に流れちゃってしりつぼみ的に消えてしまった。このシングルはセカンドアルバムが出る直前に出たもので、ソウルIIソウルのグラウンド・ビートが席巻していた時代を反映してか、表題曲はグラウンド・ビートのちょっとけだるいボーカル曲です。当時は正直ちょっと失望したものです。今聴くとそんなに悪くないんだけど、素晴らしい曲というわけでもない。カップリング曲(「You See Me In 3D」と「Understanding This」)のほうがおもしろくて、元気で勢いのあるエレクトロニカ・サウンド‥って当時は「エレクトロニカ」なんて言葉なかったけど。ギターに鈴木賢司をフィーチャーしたりしてロッキッシュかつハードな感じでカッコいい‥てゆうか、90年代後半にケミカル・ブラザーズファットボーイ・スリムが切り開いた「ロックでブレイクビーツなテクノ」の原型みたいな音なんだな、今聴くと。はやすぎたということでしょうか。ボム・ザ・ベース自身はその後トリップホップ系に走って埋もれてしまったのが残念。 (1/19/02)