Blue Note Years, Vol. 7: Now As Then ★★★★

Blue Note Now As Then Vol7

V.A. / Blue Note Years, Vol. 7: Now As Then

::★★★★::1999::Blue Note::jazz::
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ブルーノート60周年記念ボックスセットバラ売りシリーズの最終巻、2枚組22曲。このアルバムは古い曲の現代のアーティストによるカバーで占められています(ゆえに「Now As Then」)。ジャズ初心者ゆえたいていの曲は元曲知らないんだけれども。こういう趣旨ゆえ、若干統一感に欠けるコンピレーション・アルバムではあるけど、個々の曲をみれば色々あっておもしろい。出だしはけだるい女性ボーカルで歌われるDianne Reeves & Geri Allen「Maiden Voyage」だけど、こういうのはちょっと苦手で、いや、もしかしたらジャズの歌もの自体苦手なのかも。ということでちょっと個人的には萎えるスタートなのですが、3曲目のジョン・スコフィールド「Tom Thumb」がまず良いっす。いつものジョン・スコ節なんだけど、アルバム全体通してみて、ジョンスコの独特のブルージーなディストーション・ギターかなり浮いていておもしろい。同じギタリストでも、ケヴィン・ユーバンクス「Little B's Poem」の保守的なフュージョン的アプローチとはえらい違いであります。Bob Belden & Tim Hagans「Siete Ocho」もジャズ・ロック(ロック・ジャズ?)的で非常に好み。トリオものでは、Geoff Keezer「2300 Skidoo」、Ron Carter & T.S. Monk「Evidence」、Kevin Hays Trio「Inner Urge」が、ぼくの耳にはジャズ・ロック的にきこえて、文句なしにカコイイ! ソリッドなインターフレイを聴くことができます。アコギとベースの二人だけのFareed Haque「Soul Lament」もいい。あと、アシッド・ジャズ的なのはそんなに好きじゃないぼくだけど、Lonnie Smith & US3 Horns「Move Your Hand」はけっこう良いかもかも〜。などなど、いろいろ聴きどころのある一枚。 (1/12/02)