Blue Note Years, Vol. 4: Hard Bop & Beyond, 1963-1967 ★★★★

Hard Bop & Beyond 4

V.A. / Blue Note Years, Vol. 4: Hard Bop & Beyond, 1963-1967

::★★★★::1999::Blue Note::jazz::
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ブルーノートの60周年記念ボックスセット(全7巻、CD14枚組!)のバラ売りの一枚。2枚組。いくら4年間にしぼっていても、CD2枚で網羅するのは至難の業だろうし、ほんと、これは「サワリ」的な一枚だと思うのですが、ハードバップがどういう音を指すのかも知らないようなジャズ初心者(つまりオレ)には入り口的に良いアルバムなのではないかと思い、購入にいたったのであります。で、現代的な観点(?)から耳を引くのはハービー・ハンコックの2曲(US3がカバーした「カンタループ・アイランド」と、アンビエントジャズ的「メイデン・ボヤージ」)でしょうか。あとは、マコイ・タイナーの「パッション・ダンス」が好き。息もつかせないインタープレイが恍惚を呼びます。このへんはハードバップと呼ぶのかな。それとも「ハード・バップ&ビヨンド」の「ビヨンド」の部類なのだろうか。ぼくの好きなコルトレーン的な楽曲のように感じられる‥って、マコイ・タイナーだからかな。‥と、こうジャズ初心者がいろいろ思いをめぐらすのも良し。(なんのこっちゃ。)他の曲も良いですが、特に印象に残ったのは、ラテン的(あるいはブーガルー的?)ブルー・ミッチェルの「Fungii Mama」、ホレース・シルヴァーの「Song For My Father」、長尺のケニー・ドーハム「Una Mas」、疾走感あふれるアート・ブレイキーの「Mosaic」、スローではPete LaRoca「Lazy Afternoon」あたり。 (1/12/02)