Excursion On The Version ★★★

Excursion on the Version

Beats International / Excursion On The Version

::★★★::1991::Go! Discs::club::breaks::dub::pop::rock::
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ビーツのセカンドにしてラストアルバムは、DJ的アプローチからずいぶんと後退して、すいぶんとポップ/ロック寄りの内容となりました。いや、アルバムタイトルからわかるように(「バージョンへの遠足」…バージョンというのは、ここではダブのことをさすと思われます)、レゲエへの大幅な歩み寄りが見られるのですが、「本格派」を目指すより、ポップ畑出身という自身の資質を踏まえた接近法がとられています。つまり、唄やメロディはブリティッシュ・ポップなのです。しかもその白人っぽいボーカルは黒人によるものであるというひねった構造。ファーストの成功ゆえか、いかにも考えすぎて失敗気味の方向だけれども、ポップな持ち味は悪くないし、まったくもって憎めない作品。 (11/11/00)