A Great Noise ★★★★★

Great Noise

Marisa Monte / A Great Noise

::★★★★★::1996::Metro Blue::brazil::pop::rock::
iTS US / iTS JP(→iTSについて

スタジオ曲7曲、ライブ曲11曲という変則的な作品。マリーザ・モンチの作品でこれが一番いいというのが一般の評価かもしれません。一曲目から呪術的なボーカルが聞こえてくるのですが(もちりん!カルリニョス・ブラウンの曲)、カルリニョスのエキセントリックかつ土着的な感覚って、透明感あふれるマリーザのボーカルに逆にマッチしていると思う。その他のスタジオ曲も非常に良いです。しかしこのアルバムの素晴らしいのは後半のライブでしょう。とにかくバンドがうまい。ブラジル人おそるべし。うめーよ! ファンキーでパーカッシヴで、そしてなおかつメロウなのだな、ブラジル人演奏家って。過去二作で「英米ポップス寄りすぎる」と思った曲でも、大してアレンジを変えずともライブで演奏されるだけで、ブラジリアンな息吹が吹き込まれ、躍動的になります。特にギターがスゴいなぁ。リズムもコードも。曲では、ジョージ・ハリスンの「Give Me Love」が素晴らしい。途中でレニー・クラヴィッツの「It Ain't Over Til It's Over」になったりする。(「Me And Bobby Mcgee」にもなったりするらしいが、その曲知らないので…)。なんというか、マリーザの、ブラジルとかそういうとこを超えたもっと普遍的なメロウさという側面をよく感じとれる作品であります。エロな劇画満載のアート・ワークも良いす。ブラジル盤ジャケは乳首消しなしですが、アメリカは乳首NGなので。 (10/17/00)

[追記12/27/06]iTS USでは乳首消しなしジャケです。iTS万歳!(ブラジルバージョンはライブが先なんですね。アメリカ盤はスタジオ録音が先なのに)