Reflections ★★★★

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寺尾聰 / Reflections

::★★★★::1981::Toshiba EMI::pop::rock::jp::
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■ ダンディズムの極北

このアルバムは、リアルタイムで買ったものです。もちアナログ。でも実家には見あたらないんだよなぁ。なんでだ。売った記憶もないのに。それはともかく、こうしてCDで超久々にききかえしてみても、良いなぁ。リアルタイムで聴いてない若いひとが聴いたらどう思うかなぁ。客観的に判断できません。音的には、フュージョンというか。世界観としては、過剰にアーバン、転じてダサい。でもなぁ。曲も良いし、寺尾聰の淡々としたボーカルも良いんだよなぁ。驚くほど高密度なアルバム。検索して見つけたこちらのサイトで、「明の大滝詠一『ア・ロング・バケーション』、暗の寺尾聰『リフレクションズ』」(注:どちらも1981年発表)と書いてあったのですが、大滝詠一寺尾聰を対比させる突飛な発想に驚きつつ、なんとなく納得させられてしまいました。出自はまったく違う両者だけど、完成度の高さ、ポップスとしての質の高さ、それから、どことなくひきずるような歌、歌唱力というより声の良さで聴かせてしまうところなど、なんとなく共通点が多い(かも)。両方ともはっきりと洋楽指向だし(といっても大滝は60年代バブルガムポップ指向で寺尾は80年代フュージョン、AOR指向で、方向はまったく違うけど)。そして両方ともジャパニーズポップスとして見事に着地してるもんね。しかし、寺尾のボーカルはすごいというか、こんな声のひとはなかなかいない。 (12/26/00, 09:45:25 (JST))