Smiling Gold --The Best & Backing Tracks ★★★★★

SMILING GOLD?THE BEST&BACKING TRACKS

槇原敬之 / Smiling Gold --The Best & Backing Tracks

::★★★★★::1999::Warner::pop::rock::jp::
iTS US / iTS JP(→iTSについて

うー、最初聴いたときは拒否反応の方が大きかったんだけど、ある時点からはまってしまった。やっぱり曲が良いのです。全体としてはふつ〜のポップスのようでいて、細かいところでメロディやコードの意匠がこらしてあるという意味でスティービー・ワンダー型ソングライターかもしれませんね。また、詩もすごい世界というか、ロック〜ソウル畑のぼくにはこの「どうでも良い日常」を描いた歌詞がカルチャーショックなんだけど、メロディ、アレンジ、そしてあの独特の歌と合わさると妙な説得力があるから不思議です。ひたすら純情でひたむきなゲイの音世界。細部まで緻密に丁寧につくられています。コンサバなポップスのようでいて、ギリギリなところにある音楽のようにも聞こえる。だから、これは結果論だけれども、覚醒剤で逮捕されたというのも、わかる気がします。これは追い詰められた人の音楽でしょう。完璧に完成されているんだけど、今にも崩れ落ちてしまいそう、そんな美。 (12/26/00, 09:17:39 (JST))