(Live concert @Johnny D's, Somerville, Massachusetts, 10/28/2000, $12) ★★★★★

Brave Combo / (Live concert @Johnny D's, Somerville, Massachusetts, 10/28/2000, $12)

::★★★★★::2000::(Live)::rock::pop::polka::latin::

週末の金曜日ということで、外食でもと近所のパブ・レストラン兼ライブハウスの「Johnny D's」に行ったところ、翌日にブレイヴ・コンボのハロウィーン・コンサートがあるという。Bコンボの名前を聞くのはずいぶんひさしぶりな気がしますが(後に調べてみるとコンスタントに活動していたらしい)、ハロウィーンといううさんくさいお祭り気分に、ポルカやロックやなにやらをごったまぜにするBコンボはぴったりな気がして二晩続けてJohnny D'sにおもむくこととなりました。

前日の雰囲気からするとJohnny D'sはずいぶんと客層の年齢層が高いようでしたが、はたしてBコンボのライブ当日も実に年齢層が高かったです。30、40代から初老のカップルまで。もちろん20代らしき人もいたけど。しかも、けっこう熱心なファンもいるようで、ただマイナーだけでない、20年のキャリアはダテじゃないと感心した。

曲はポルカ・ロック(ちなみに初老の観客で「おれはポーランド人」と書いたTシャツを着ているひとがいた)の他に、テックス・メックス系の曲も多かったです。それでいて全体的に曲はとてもポップ。実はBコンボをちゃんと聞くのははじめてなんだけど、ポップなロックにトランペットのもの悲しい響き…ということで、CAKEあたりにも共通するものがあると感じました。屈折した歌詞とか。

しかし、ポルカ、年齢層の高い客層‥という言葉からするとなんだかオッサンくさそうな音を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、いや、実際、オッサンバンドなのですが、しかし、音はハードでっせー。特にリーダーであるギタリスト&ボーカリストのカール・フィンチの、中年浮浪者のようなルックスとは裏腹の激しいパフォーマンスは圧巻でありました。つーか、このひと、すげーギターうまいよ。ポルカ・ロックも、ほとんどスカ・パンクと変わらないというか。なんつーか、曲も含めてみずみずしいんだよな。こーゆー不良中年が、メインストリームで注目されることはなくても、20年も街から街へと演奏しあるいているんだなと思うと、感慨深いとゆーか、あらためてアメリカのバンドの層の厚さを感じました。

音楽の豊かさ、ロックの初期衝動、そしてエンタテイメント精神をすべて兼ね備えた最強の不良中年ロックでありました。 (10/30/00, 15:11:41 (JST))