Saisoro ★★

Saisoro

Derek And The Ruins / Saisoro

::★★::1995::Tzadik::jazz::rock::avant garde::
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完全即興ジャズ・ギタリスト、デレク・ベイリー翁と、日本のルインズ吉田達也 dr, vo &増田龍一 b)の共演というのは、ワクワクする響きである。ワクワクしながら聴いた。でも、うーん、やっぱり異種格闘技っぽいというか、あまりかみ合ってないと思ってしまう瞬間もけっこうあった。いくら「典型的ジャズ」からはるかはなれた音をつむぎだしていてはいてもやはりベイリーはジャズのひとなんだな、そしていくらロック界の異端児といっても、ルインズはロックのひとたちなんだなということを確認させられます。つまり、いくら音階もリズムもないプレイであるようにきこえても、ベイリーのギターはどこか4ビート的であり、いくらエキセントリックなプレイヤーであるといっても吉田のドラムはまごうことなき8ビートであるということが、共演することによってはっきりわかり、その意味で感心というか感慨を感じました。あと、増田(b)の存在感がなくて、吉田とベイリーの一騎討ちでも良かった気もします。吉田のキテレツ・ボーカルとベイリーのからみはおもしろかった。 (10/2/00, 23:02:45 (JST))