Out Patients ★★★★★

Out Patients

V.A. / Out Patients

::★★★★★::2000::Hospital::club::d&b::lounge::jazzy::breaks::
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かなり良いかもかも。Hospital Records(←知らない)の2枚組コンピ。「Jazz breaks, future soul & drum+bass」って謳っているけど、純粋なドラムンベースは全体の3分の1ぐらいか。中心はジャジーなブレイクビーツもの。ぼくは「ジャジー」ということには辛いんだけど(雰囲気だけのおっされなジャジーさなんてクソくらえ!)、このコンピに収録されている楽曲群の「ジャジー」さは安易な雰囲気に流れず、辛口でいい感じ。適度にエキスペリメンタルさも(あくまで適度)。福富幸宏とアクアスカイ以外は知らないDJ/アーティストばかり(なぜならぼくは最新の動向に無知だから)ですが、まず、その福富の曲「Action」が非常にいい。こういうのを聴くと日本人としてちょっと鼻高し。他印象に残ったのは、3曲(うち一曲はスティーリー・ダンの大名曲「ペグ」の福富のカバーのリミックス…原曲の形なし、でも非常に良い出来)が収録されているティム・ランド(ランドスライド)という人の仕事。ジャジーであるがムードに流れず、どこか聴き手をつきはなすような持ち味があり、また、サンプリングの切り込み方も鋭い。あと、こちらもリミックスを含め3曲を提供しているロンドン・エレクトリシティ(トニー・コールマン&クリス・ゴス)というユニット。こちらはもっとドラムンベース寄りですが、ジャジーということへのアプローチの仕方が、いわゆるアートコア/ジャズステップのような直線的流麗的ではなく、どちらかというとバックビートっぽいのがおもしろい。好コンピ。 (9/19/00, 17:04:15 (JST))