Tonight's The Night ★★★★★

Neil Young & The Crazy Horse / Tonight's The Night

::★★★★★::1975::Reprise::pop::rock::

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ぼくは、ニール・ヤングの代表作の「ハーヴェスト」の良さがよくわからない愚か者です。一方、バッファロー・スプリングフィールドのニール・ヤングを聴くと、他のメンバーが凡庸なわけでは決してないのですが、なんというか、ニールの楽曲、歌には「非凡」としかいいようのない何かを強烈に感じさせられたりして、ぼくにはまだ謎の多い存在ですね…って書くとエラそうだけど、聴いてる作品が少ないだけだったりしてー。で、このアルバムは、ニールの友人二人があいついでドラッグで死亡したショックで、泥酔すれすれのきわどいテンションで録音された作品。やけっぱちの悲しみつーか。ニールって、歌がうまいんだかヘタなんだかよくわからないひとだけれども、このアルバムはその極致というか、今にも泣き崩れるか、それとも酔いつぶれるか、といった体の、絶妙なメロディの脱線具合は、音程ははずれているけれども、決して「音痴」にきこえず、逆に聴く者の胸をうつのだから、やっぱり天才ミュージシャンなんだな。傑作アルバム。 (09/03/00, 04:03:16 (JST))