Last Century Modern ★★★★

Last Century Modern

Towa Tei / Last Century Modern

::★★★★::1999(jp)/2000(us)::Wea International::club::house::techno::lounge::d&b::breaks::jp::
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3作目。これまで通好みのゲストミュージシャンの参加が通例だったテイのアルバムですが、この作品では、UAとチャラという、えらい直球な2人がフィーチャーされています。しかしこのアルバムの目玉はなんといっても、「エンジェル」「バタフライ」「コンタクト」のドラムンベース3連発でしょう。シンプルで太いリズムが持ち味のテイだけに、(たとえばアートコア的)16ビートものより、最近の主流の8ビートもののドラムンベースは非常にうまくハマっています。ハマりすぎていつになくまっとうで直球な印象もありますが。でも、ジャジーで軽やかなボーカル(田辺あゆみ)をさらりとのせるセンスがテイらしい。「エンジェル」も「バタフライ」も似たような曲ですが、似たような曲を連発するのもドラムンベースらしくて良い。ビートはもちろんめちゃカッコいい。このひとのビートはいつでもカッコよく、いつでもうならされます。ジャンピング・ジャック・フロストをフィーチャーし、DIEと共作したハードコアな「コンタクト」も、こわもてのイメエジのJJフロストやDIE相手にテイらしいユーモア感覚が入り交じっていてナイス。この曲がUS版のアルバムに入ってないのは納得できないゾ。他はいつもの調子で、ラウンジーな「ア・リング」が良い出来である他はテイの実力からすれば平均的か。「ファンキン・フォー・ジャマイカ」のカバーは浮いていると思う。これまでの3作の中では一番薄味かなぁ。そして変化球よりストレート中心の品揃え。音声生成機械をフィーチャーした「CHATR」では、テイの作品ではじめて韓国語が登場します。(ちなみにテイ自身は韓国語はしゃべれないらしいです) (09/27/00, 17:09:36 (JST))