Lust ★★★★★

Lust

Ambitious Lovers / Lust

::★★★★★::1991::Elektra::pop::rock::
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アンビシャス・ラバーズではこの作品が個人的に一番好き。完成されすぎていてスリルという点では前作「グリード」に劣りますが、例えば冒頭の二曲「Lust」と「It's Gonna Rain」のメロディ、サウンド、詩の美しさは何ものにも代え難い。傑作。アート・リンゼイのボーカルは前作よりメロディアスで説得力がある。また、リンゼイのノイズ・ギターがこんなに切なくメロウに響く作品はないのでは。七大罪をタイトルにしてアルバムを作ってきたこのデュオでしたが、3、4年に1枚という超スローペースのアルバム製作のすえ、結局3枚で解消してしまいました。マーク・リボー、メルヴィン・ギブズ、トニー・ルイス、カエターノ・ヴェローゾ、ナイル・ロジャーズなど、相変わらず豪華なんだか地味なんだかよくわからないメンバーが参加。「愛欲」というタイトルと、お歯黒が受かびあがるジャケとの組みあわせも良い。 (06/09/00, 17:00:06 (JST))